りんごとぶどうの成長




りんごとぶどうの成長

 
アンデルセンファームでは、約5,000本のりんごの木と約1,000本のぶどうの木を栽培し、安心・安全でおいしい果物づくりに取り組んでいます。りんご畑では、4月下旬に養蜂業者による約27万匹のミツバチの巣箱が設置され、受粉を助けました。今年は例年より寒さが続いたため、りんごの開花が1週間遅れて5月上旬に満開となりました。この時期は遅霜のリスクも高いため、気温が1℃を下回ると自動的にスプリンクラーが作動し、「散水凍結法※」でりんごの樹を霜害から守っています。

りんごの実づくりでは「摘果」が重要です。摘果とは、幼い果実(幼果)の一部を取り除くことで、残した実に十分な養分を行き渡らせ、理想的な大きさや味わいのりんごを育てることを目的としています。摘果作業は「粗摘果」「仕上摘果」「見直し摘果」と段階を踏んで行われ、満開から30日以内に終えるのが理想とされています。早く摘果することで実が大きく、品質の高いりんごが育ちます。

ぶどう畑では、4月下旬から芽が吹き始め、不要な芽を除去する「芽欠き」により樹勢を調整します。6月中旬からはテープナーを使って枝を鋼線に固定し、枝が絡まるのを防ぎながら樹形を整えます。また、梅雨時期には乗用草刈機で定期的に草を刈り、灌水や農薬散布も天候を見ながら適切に行っています。

アンデルセンファームでは丁寧な作業とこまやかな管理を通し、質の高い果物の生産に努めています。

上の写真は、りんごの摘果後。

※散水凍結法:寒冷地域などで夜間に気温が急激に下がり、霜が降りる危険がある場合、植物や花に水を散布し凍らせることで、冷害から守る方法。

 
氷をまとったりんごの花(4月の様子)(1枚目)/ミツバチがりんごの花の受粉を手伝います。(2枚目)
ぶどうの芽(1枚目)/ぶどうの誘引。枝の方向や形を整えます。(2枚目)