春の訪れを待つ農場
2025.04.01

春の訪れを待つ農場
4月にも雪が降ることがあるため、ビニールハウスの設営は雪の心配が完全になくなってから行います。雪が解け、土が乾いてから畑を耕起し、土づくりをします。そして、野菜づくりが始まります。
秋に芽を出していた小麦は、12月に雪の下に埋もれ、それでも生き続けて雪解けを待ちます。今年は例年と比べて積雪量が非常に多く、雪解けに時間がかかることで、雪腐病(積雪下という低温・暗黒条件下で感染・蔓延し、融雪後に葉や茎を枯死させる病害)を受けないか心配しています。雪腐病予防の農薬もありますが、農薬は使用しない方針のため、自然に任せるしかありません。自然を相手にする農業の難しさを改めて実感しています。
研修生たちは農作業を通じて、パンづくりの技術だけでなく、自然と対峙する姿勢やパン職人としての心も育んでいます。自然を尊重しながら進める活動は、貴重な学びの時間です。
上の写真:3月下旬の農場の様子。


ライ麦(1枚目)/雪の下の小麦(2枚目)


店舗研修から戻り、グループ独自の製パン技術試験に挑戦する研修生。