芸北100年農場の冬支度と研修生の成長
2025.12.01

芸北100年農場の冬支度と研修生の成長
農場内では、収穫した自然薯を朝食で楽しみ、春先に放流し池で育てたアマゴは水を抜いて捕獲・加工し、集まりの場で味わう準備を進めました。小粒の「日本山梨」は豊作で、ジャムやコンポート、パウンドケーキとして秋の恵みを満喫しました。作業は冬支度へと移り、玉ねぎ苗の定植、ブルーベリーの冬囲い、電気牧柵の回収、研修所の落ち葉の回収、休憩棟デッキの塗装など、来季に向けた備えを進めています。
今年の春に入校した高木俊介製パン学校の研修生は、半年で共同生活を通じた変化が見られます。初期には互いの課題が先に浮かび上がり、関係性に少し距離感が生じる場面もありましたが、長く時間を共有する中でよい面も見えるようになり、関わり方に変化が見られます。見解の相違は、相手への思案を促し、自ら考え行動する契機となっています。画一的な価値観が通用しにくい時代にあって、守るべきを守りながら「正解が一つではない」という前提で、それぞれの個性を伸ばす環境づくりが重視されています。霜と雪の間で根を張る作物のように、研修生の力も静かに、確かに育っています。


ライ麦の播種(1枚目)/ライ麦の発芽(2枚目)


成長したライ麦(1枚目)/捕獲したアマゴ(2枚目)


日本山梨(1枚目)/自然薯掘り(2枚目)







