第42回アンデルセンのメルヘン大賞受賞作品を収録しました。 【一般部門】 大賞 「私は鏡」 作: くろいわ 由卯 選考・作画: 服部 幸平 壁に掛けられている鏡の私。殺風景な部屋を映す毎日に退屈している。ある日、強風にあおられた私は落ちて割れ、捨てられる。私のカケラのひとつをカラスがくわえて飛ぶ。広い野原に落とされた私は、青空と雲を映し出す。やがて夕焼けや月や星を映し、心地よい静けさに包まれていく。これからずっと、自由と幸せを映せることを鏡の私は願う。 優秀賞 「かみなりさまのおかげでね」 作: 宇都宮 みどり 選考・作画: 岡田 航也 人里離れた山奥の村で仲よく暮らす鬼たち。日照りが続き、鬼たちは食べる物に困っていた。ある日、鬼の子のおに太郎はケガをしたカミナリ様を助ける。カミナリ様の代わりにおに太郎が雨を降らせることに。太鼓のたたき方を教わり、カミナリ様の相棒の雲に乗って畑や森に雨を降らせていく。途中で人間の子と出会い、人間の村にも雨を降らせる。 優秀賞 「秋の音楽会」 作: 小林 栗奈 選考・作画: 永野 敬子 バイオリニストの夢に挫折した青年は、故郷の森でひとり最後の演奏をする。森から老人が現れ「5 年後まだ音楽を愛していたら、ここに舞台と聴き手を用意して待っている」と言う。5年後の秋、森を訪れた青年を老人たちが待っていた。青年は心に沁みる音楽を奏でたい想いで演奏する。演奏後、老人たちの姿はなく、朽ちた倒木だけが残っていた。 優秀賞 「おひさまのランプ」 作: 正岡 知子 選考・作画: ゴトウ ノリユキ 冬眠のためのドングリを集めるシマリスとクマ。ススキ丘の柿の木の下で、秋に別れを告げるように一緒に叫ぶ。その夜、眠れないシマリスとクマは降り注ぐ星の光に導かれ、ススキ丘へ行く。光る柿の実とあたたかい落ち葉を見つけ、それぞれの巣穴へ持ち帰って冬眠する。春になり、目覚めたシマリスは芽が出たドングリを持ってクマの元へ行く。 【こども部門】 大賞 「おおかみ達の願い事」 作: 土佐 弥依 選考・作画: 国栖 晶子 雪山に住むサンタクロースとその手伝いをする妖精のトンテ達。クリスマスを前にトナカイがけがをし、足跡からオオカミの仕業とトンテ達は考える。疑われたオオカミ達は“真実の願いの葉っぱ”に思いをつづる。葉っぱはサンタの元に届き、トンテ達はオオカミ達の家へ行くことに。家の様子から「みんなと仲よくしたい」オオカミ達の願いを知る。
【アンデルセンのメルヘン大賞】
アンデルセングループ創業35周年に創設した童話大賞。デンマークの童話作家H.C.アンデルセンが童話を通じて夢と希望を与えたように、アンデルセングループも童話創作の場と機会を提供することで、お客様の生活に潤いを感じていただきたいと願い始めました。 選考委員長は、第1回より童話作家の立原えりかさん、選考委員は画風の異なる5名の絵本画家・イラストレーターが務めます。選考委員長が選考した作品の中から、選考委員は自分が絵をつけたいと思う作品を選び、挿絵を作画します。そして選ばれた物語はその挿絵と一体となり、「アンデルセンのメルヘン文庫」に収録されます。
~あなたの物語が1冊の絵本になります~
【アンデルセンネットで取り扱いのない集の購入について】
●ベーカリー「アンデルセン」店舗での購入
店舗に希望集と冊数をお申し出ください。 お申し込みからお渡しまで約2週間かかります。 店舗詳細はこちら
●アンデルセンのメルヘン大賞事務局での購入
下記事務局までお申し込みください。郵送(代金引換)にてお届けします。 〒730-0045広島市中区鶴見町2-19ルーテル平和大通りビル e-mail:meruhen@angp.jp TEL:082-240-1003(平日10:00~17:00) ※文庫代以外に送料+代引手数料をご負担いただきます。
※販売終了集 第1集、第2集、第3集、第4集、第9集、第10集、第12集、第19集、第20集、第23集、第27集、第29集、第32集、第34集、第36集